労働力が不足しているどころか、働きたくても仕事のない時代だというのに、引退した高齢者に仕事をあっせんするシルバー人材センターというものがあっ
て、これがいまや日本全国にひろがっている。
それは我が町兵庫県播磨町にもあって、大繁盛している。
長年蓄えた技術を生かすという趣旨で作られたそうだが、実際にやっていることの多くは技術のいらない軽作業で、その代表的なものが草刈りである。
草刈りといっても手で刈るのではない。あの大きな音を出すエンジン式の草刈り機を使ってやる。
農家にはそんな草刈り機がいまや一軒に一台はある。いつも使うわけではないから、家で遊んでいるそれを使って手頃な副収入が得られるわけだ。
しかし、農家が自分で使う場合には自分の田んぼの草を刈るだけだから、草刈り機は一度に一台使うだけだ。しかし、シルバー人材センターは草刈りの依頼を
受けると五人ほどの高齢者をグループとして派遣する。それは、グループに五人いれば、草刈り機が一度に五台動くということである。
草刈り機というものは一台でも結構うるさいものだが、それがいっせいに五台同じ場所で動いたらどんな音がするか。それはもはや騒音というレベルのもので
はなく、爆音というのがふさわしい。
あの音に匹敵する音があるとすれば、それは真上を飛ぶヘリコプターか飛行機のエンジンの音だろう。当然、どんな防音設備も太刀打ちできる音ではない。
しかも、彼らは技術もなく、手入れの悪い道具を使ってやるので、プロなら一人で十分もあればやってしまえるような仕事を、何人もかかってのろのろ
とやって、しかもやり残すのだ。その間、近所の住民は、家から逃げ出しでもしない限り、ひたすら騒音に耐えるしかないのである。
ゴム長靴を履いて、麦わら帽子をかぶり、背中にたすき掛けをして、あの草刈り機をさげたこの一団をわたしは「シルバー草刈り隊」と名付けようと思う。こ
のシルバー草刈り隊は、町のあちこちに早朝から出没してこのような爆音とどろかすのである。
それが住宅地なら、まずは町内会長に挨拶の一つもあってよさそうなものだが、そんなものは何もなく、突然現われては傍若無人に爆音をとどろかせてはどこ
かへ消えていくのだ。勿論、住民が通ってもまったくの知らぬ顔である。
その草の刈り方がまた驚くべきもので、そこに伸びた草が有ろうが無かろうが構わずに、草刈り機の円盤で地面を端から端まで、なめ回すのである。そこに華麗
な花が咲いていようが、土しか無からうが、そんなことは関係ない。依頼された場所に草刈り機を走らせればそれでよいのだ。そこには人間らしい情緒も個人の
創意工夫もなく、まったくロボットのようである。
もちろん、近くの家のカーテンが閉じられて就寝中の人がいようが、シルバー草刈り隊はまったくのおかまいなしである。近所の人のテレビの音はまったく聞
こえなくなるが、そんなことはシルバー草刈り隊には知ったことではない。
草刈りの場所の多くは町有地であるから、草刈りの依頼者は役場である。役場が依頼した仕事なのだから、人迷惑な仕事であるはずがない。役場の仕事だか
ら、まして法律に違反しているはずがないではないか。
世の中には清掃会社というものがあるが、役場はこの程度の仕事に入札などするわけがなく、シルバー人材センターに優先して仕事を与えている。
しかし、今時の民間会社なら法律を守ることぐらいは知っているだろう。清掃にともなって騒音を出してはいけないことは、今や時代の常識だろう。また、や
むを得ず騒音を出すときには地域の人間に前もってあいさつすることぐらいは知っているだろう。しかし、シルバーはそんな気づかいはしない。年寄りにはそん
なことは出来ないのだ。
おまけに場所によっては、刈った草を燃やすやからがいる。それによって発生する煙は、あたり一面を覆い、近所の住宅地を直撃して、干してある洗濯物を煙
り臭くしてしまう。
これがシルバー人材センターの仕事である。他の仕事も似たようなものである。
シルバー人材センターは役場が作った団体だから、役場の力でつぶれないようにしている。だから、たとえ仕事のレベルが小学生並みでも、苦情対応はゼロで
ある。そりやそうだろう。役場の補助で成り立っていて、仕事はそこからもらえるのだから、一般の客が怒ろうが痛くもかゆくもないのだ。
おまけに、所長は天下り。要するの責任をとる人間がいないのである。そんな組織がろくな仕事が出来るわけがない。これがシルバー人材センターの実 態である。
国民にとって、シルバー人材センターは弊害はあっても迷惑なだけの組織である。決して仕事を頼んではいけない。仕事はちゃんとした会社に頼まなけ ればならない。そして、シルバー人材センターはちゃんとした会社ではない。
本当に技術と能力のある人材なら、たとえ高齢者でも企業が手放さないはずだし、さもなければ、自分で立派に事業を営んでいるはずなのである。まさに「シ ルバー人材センターに人材なし」。実に言い得て妙である。シルバー人材センターの人材派遣について |
■意見・提言 |
先日○○市文化会館隣の図書館を、車で利用しました。 その際文化会館併設の駐車場を利用するわけですが、行くたび行くたび、駐車場を管理しておられる方々に不愉快な思いをさせられます。ずっと我慢していま したが、昨日ある一人の駐車場管理者に口汚く怒鳴られました。 駐車場に入るには、左折で入る場合と右折で入る場合があります。公道ですので左折車優先となるそうです。私は右折で入ろうとしましたが、前方にいた車の 方が先に入るよう譲って下さいましたので先に駐車場に入りました。すると「右折で入ってくるヤツが一番タチが悪い!!」といきなり怒鳴られました。「入っ てくるな」と有無をいわさず、怒鳴られたのです。 私は、道路上で道を譲り合っていてもかえって周囲の車に迷惑であると判断し、先に駐車場に入ったのです。そういった理由を一切聞いてはくれませんでし た。ただ一方的に怒鳴られたのです。 どうしてこのようなことがまかり通るのですか。文化会館の方も、度重なる(駐車場管理者への)苦情に頭を痛めているとのことでした。横柄かつ理不尽な態 度に困っているのは私だけではないのです。 このままでは文化会館(図書館)を利用したくなくなります。少なくとも私はもう行きたくありません。私は今将来のために一生懸命勉強しています。その為 に図書館を利用していたのに、あの様な方々がいる為に、本当にもう、行けません。二日も三日も強いストレスになるのです。度重なる苦情で、文化会館の方々 も繰り返し注意しているそうです。ですが、一向に改善されないとのことです。 我々は、シルバー人材センターによって派遣される労働者に、貴重な文化活動を阻害されています。彼らは一体何の権利があってあのような威張り散らした態 度をとるのですか?こんな事は通常の職場では即刻解雇です。絶対に許されないことなのではないですか?どうして高齢者だけがそれを許されるというのでしょ うか?職に困っているのは年寄りだけではありません。若年層とて同じです。本当に迷惑です。解雇の理由として十分だと思います。解雇処分を要請いたしま す。 年寄りの生き甲斐のために、などというスローガンでやっておられるようですが、市民の迷惑になっています。もっと現場に目を向けてはいかがですか。年寄 りに仕事を与えるだけで満足しないで下さい。それとも市民がどんなに不愉快な思いをしようとも、年寄りに仕事を与えることが最優先だとおっしゃるのです か?お答え下さい。 後々のことまできっちりと管理していただきたいものです。11月4日に駐車場を管理していた方の解雇と、今後の再発防止を強く希望します。 |
女:20代:学生:○○市在住 |
■回答 |
総合文化センター駐車場におけるシルバー人材センター職員の対応ついてお答えします。 第1駐車場は終日混雑している状況があるため、その解消策として、1時間以内の使用という制限を設けて、利用者にご協力をお願いしています。 しかし、駐車台数に限りがあり、時間帯によっては車が公道の左折側に停車して入場待ちをしている実態です。 当館では、交通渋滞の緩和や事故防止の観点から、公道で入場待ちする場合は、左折を優先して右折進入をご遠慮いただくことや、1時間以上駐車する場合は 第2駐車場を利用していただくなどのご協力をお願いしています。 今回、駐車場整理員のことでご迷惑をおかけしましたことは、誠に遺憾に思います。この度、シルバー人材センターと協議を行った結果、接客態度等に関する 研修の実施や整理員のローテーションを行うことで合意しました。 これからも、シルバー人材センターと連絡を密にして問題点などの改善を図っていきたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 |
担当:○○市文化会館 |
シルバー人材センターというのがある。全国どこにでもある、リタイアしたあるいはリストラされた高齢者たちの再就職、職業 訓練の施設で、○○市には15年前にできた。このシルバーセンターが、私たち表具業者を圧迫している。
というのは、シルバーセンターは障子・襖の張り替えを専門業者の半値以下で請け負っている。今まで、「福祉のやっていることだから」と我慢してきたし、 むしろ「福祉だから」敵視することもタブーとしていた。
しかし、昨年夏ごろから、依頼の電話がピタリと止まった。3ヶ月目にしてようやくかかってきた電話では、「なんでそんなに高いのか、シルバーセンターに 頼む」と、まるで不当に高い価格を設定している悪徳業者のように罵られた。
市長、市議会議員は陳情してもとりあってくれない。○○表具組合は、5軒の表具業者の任意団体でしかないからだろう。自治省、労働省に電話をしてもたら い回しにされ、ようやく労働省の斡旋で、センター側と話し合いの場を設けた。
ここで、センター側は値段を上げること、チラシを地域にまいて啓蒙活動しないこと、を了承してくれた。が、チラシは止めたが、今度はテレビCMを流すよ うになった。
全国の表具業者が同じような苦しみを味わっている。
シルバーセンターには、国や自治体から補助金が出る。同じ新潟県の新潟市の例では、年間5000万円の補助金、売り上げは4億円。センター側は「それで も一人当たり年間30万円程度の売り上げ(収入)ですから、大目に見てください」と。
しかし、別の県のチラシには、「老夫婦二人、売り上げで毎年海外旅行を楽しんでいます」ともある。生活費は年金で、老後の生き甲斐のために始めた障子張 りのシルバーセンター会員活動の報酬で海外旅行、極端に言えばこういうことだ。
「官が民業を圧迫しない」ための構造改革である。自民党アンチ小泉「弱者救済」派、ならびにそれと志を同じくする共産党社民党は、どっちが弱者と見る か。