我々のバスガイドはもちろん沖縄美人だが、隣のバスのバスガイドの女性がすばらしいトランジスター・グ
ラマーで、バスに乗り降りするときについついそちらの方に目を奪われる。彼女の話を聞かなかった分だけよけいに魅力的に見えたのかもしれない。でもやはり
彼女も恩納岳の話をするんだろうなあ。 添乗員の主な仕事は人数確認と入場券や各種切符の手配である。各観光地やホテルの中での振る舞い方をこまごまと客に教えて、トラブルをあらかじめ防ぐの も重要な役割だ。上手にしゃべる技術が要求される。旅行の添乗員はただで観光ができていい仕事のように思われるが、なかなかそこまでの余裕はなさそうだ。 昔東北旅行をしたとき、移動のバスの中で講談社現代新書『フランス語のすすめ』を読んだら意外とはかどったのを思い出して、今回もバスの中で何か読もう と古本屋で見つけたのが沢木孝太郎の『テロルの決算』である。私にとって日比谷公会堂といえば社会党委員長浅沼稲次郎刺殺で、この事件の当事者二人のこと を詳細に調べて、極めて客観的に書いた本だ。100円。 |
グラマーな隣のガイドさん
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