鶴見訳英雄伝正誤表(推定)

[ ]内の英語はドライデンの英訳の単語を示す


○印を付したものは潮文庫版に始まる誤り、それ以外は昭和九年改造社より出た初版に始まる誤植・誤訳ないしは当て字と思われるものである。

《》内はその初版の表記である。

鶴見氏の博識に及ばぬために当方で理解不可能なものも、誤りの可能性あるものとしてあえてここに含めた。なお、初版にあるルビは正誤の判断材料とならないことは以下に見るごとくである。

各行の数字は頁を表す。

()内の数字は潮文学ライブラリー『プルターク英雄伝』(2000年12月5日初版)の頁を表す。この本に含まれているのは、プルターク伝、セミストクリーズアルシバイアディーズペロビダスアレキサンダーシーザーアレキサンダーとシーザーの比較マーカス・ブルータスである。この本によって、誤りのごく一部は修正されているが、新たな間違いも生まれているようだ。修正の仕方は、改造社版や原文の英語を参照したものではなく、文脈だけによったものであるようだ。


第1巻

プルターク伝

14○北アメリカ→北アフリカ《北阿弗利加》

シーシアス(テセウス)

32 欽仰(きんこう)→欽仰(きんぎょう)
36 因果応援→因果応報
54 一齣(いっせつ)→一齣(いっせき)
58 懊悒(おうゆう)→懊悩(おうのう)[affliction]
61 掘起(くっき)〔急に起こり立つ、そびえ立つ〕→蹶起[rising]
74○金剛不壌→金剛不壊

ロミューラス(ロムルス)

76 渙発〔詔勅を天下に発布すること〕→煥発
83 清雅自通《せいがじつう》→清雅自適
93 嫁姿《よめすがた》→嫁資
98 殲願→請願、祈願[prayed]
100○リミタクリースにか向って→リミタクリースに向かって
112○天譴(てんりん)→天譴(てんけん)

ライカーガス(リュクルゴス)

151 エージス王妃→エージス王
151 王とともに→王妃とともに
151 ここで妹の政治家→ここで政治家
159 「後世にいたり当時の婦人は姦通とは何を意味するかを知らなかったと非難された淫奔とはまったく類を異にするものであることは明白であ る」→、後世にいたり非難された淫奔とはまったく類を異にするものであることは明白で、当時の婦人は姦通とは何を意味するかを知らなかったのである。
171 あれ以上よい物→何かよいこと
180 渝(さと)る→渝(かわ)る
181 渝(さと)る→渝(かわ)る

ヌーマ・ポンピリアス(ヌマ・ポンピリウス)

199 制駁《せいばく》→制馭(せいぎょ)
215○除禦物→防禦物
215 戒飾《かいしょく》→戒飭(かいちょく)〔謹慎させること〕

ヌーマ(ヌマ)とライカーガス(リュクルゴス)との比較

226 沈頽《ちんたい》→沈滞

ソーロン(ソロン)
238 みずから処《を》ったことは→みずから処したことは
239 英雄誌体→英雄詩体
239○御稜威(みいず)→御稜威(みいづ)
241 笑倒《せいたふ》→笑倒(しょうとう)〔わらいころげること〕
251○希望を縄(か)けた→希望を繋(か)けた
254 拘(いまし)められし者→捉(とら)えられしもの
266 咀(のろ)い→詛(のろ)い、呪(のろ)い
266 無限→無根
269○要害の地形双→要害の地形
271○いろいろな不運をみてとって心いたしたり、あるいはまた、現在はともかく、長い年月の間に変わらぬものではない他人の幸は、われらが目前 の享楽に慢福を讃美したりしては→いろいろな不運をみてとっては、われらが目前の享楽に慢心いたしたり、あるいはまた、現在はともかく、長い年月の間には 変わらぬものではない他人の幸福を讃美したりしては
274 欺罔(ぎもう)《ぎまう》→欺罔(きもう)
275 政等運動《せいらうんどう》→政党運動
276○制遏(せいらつ)→制遏(せいあつ)
276 爾来また《復た》こと《事》に従わ《は》なかった
278 神往《しんわう》→神往(しんおう)[satisfaction]

ポプリコーラー

296 シモラ→シラ
297 奉捨→喜捨


第二巻

セミストクリーズ(テミストクレス)

11(31) マローソン→マラソン
12(32) イージーニータン→アイギナ
15(35) 多数の投票を勧めて→多数の投票を集めて
16(36) 彼は大軍を率いて→しかし、多くの反対にあうと彼は大軍を率いて
17(37)○彼は国人(「国人」のみ)→彼の国人
18(38) ピンジダー→ピンダー
18(38) フィロリティティス→フィロクティティス
22(42) コリント海峡→コリント地峡
24(44) ペルシャ王に殻を通じて→ペルシャ王に款を通じて
27(47) デセシア人→デセレア人
28(48) イーアシディー→アイアキダイ(アキレスとアイアス)
37(57) ラトーナこそは二枚舌→セミストクリーズこそは二枚舌
37(57) 盛(は)りて→盛(も)りて
41(61) 追窮→追及
42(62) アルカニイ→アカルニイ
44(64) これはイオニアから来たペルシャ→これはイオニアから来た、ペルシャ
47(67) わが敵をしてくわしく《委く》→わが敵をして悉(ことごと)く
   (67) 朝にあると→朝になると
48 セミストクリーズ彼は→セミストクリーズは
49(69) われわれはギリシャで滅ぼされなんだったら、こんなうまい地位にはなれんだったな→われわれはギリシャで敗けなかったとしても、ここでは敗けたな
51(71) 己を猜めることを怖れ→己を猜むことを怖れ
52(72) 心を咎めた→心を決めた[determine]
52(72) チオス島→キオス島
53(73) アセンズ人はその墓から→このアセンズ人はその墓から

カミーラス(カミルス)

56 軍事保民官→軍団長
58 保民官→軍団長
60 ヴェイー守護神へ神宜の秘密を→ヴェイー守護神の神宣の秘密を
64 保民官→護民官
62 ともあれ、予は強襲に→ともあれ、市は強襲に
67 保民官→護民官
67 軍事保民官→軍団長
71 報復を受けたことを→報復を果たしたことを
72 軍事保民官→軍団長
73 それは久しく→それから久しく
75 タインタス・アンバタス→クインタス・アンバタス
78 覇権を確立せんとしたラッタマイア人→覇権を確立せんとして、ラッタマイア人
86 カミーラスの謙遜と精神に→カミーラスの謙遜とに平静に[modesty and temper of Camillus]
89 各人は彼らが受ける→各人が彼らが受ける
90 保民官→軍団長
98 保民官→軍団長
101 彼に対する告訴を答えさせる→彼に対する告訴に答えさせる
102 保民官→軍団長
103 ローマ軍が戦場の敗れて→ローマ軍が戦場に敗れて
105 保民官→軍団長
105 保民官→護民官

ペリクリーズ(ペリクレス)

112 蓬触→逢触
114 人に模倣せん→人を模倣せん
117 ジーノー→ゼノン
121 反馳→背馳
122 飽厭→厭飽
123 儕輩(せいはい)→儕輩(さいはい)
123 輻合→複合
128 娼怨→ぼう〔女+日目〕怨
128○譚真相である→譚の真相である
129 甄別(かんべつ)→甄別(けんべつ)
129 錬片→鉄片[iron]
129 甘心→歓心
130 アンドロスン→アンドロス
130 旧名、パリス→旧名シュバリス
130 同塁者→同盟国
131 黄金世界→世界の黄金
131 傾くるもたらざる→傾くるも足らざる
131 莫大なる費用を値する→莫大なる費用に値する
131 民衆を反駁した→民衆に反駁した
132 戍馬→戎馬
132 帰国に止まる→故国に止まる
132 伯楽牛飼い→伯楽、牛飼い
132 定傭→常傭
133 数時間の年数→数時代の年数
133 時間の費用は→時間の消費は
133 生活力→生命力
133 なおいまがたに→なお今方に
134 パーシノン→パルテノン
134 『スレース女』→『スレースの女』
136 鳥を見て→鳥をもって
136 一方には年経たる→一方には、年経たる
137 危険を透過→危険を通過[go through]
139 じかじかと攻撃し→ずけずけと攻撃し
140 儕々たる→済々たる
141 思想の偉大にして善良なる問題→思想の偉大と善良の問題
141 「燈のいる者が油を注すのがあたり前だよ」→「燈がいるなら油を注すのがあたり前だよ」
142 相互和新→相互和親
143 燥急→躁急
143 ペオーティア人→べオーティア人
145 ラマスカ→ラマカス
145 市民六百人が→市民六百人を
145 一味とが、占有していた→一味とが占有していた
146 忘想→妄想
146 行政監督官(モフォーア)→行政監督官(エフォーア)
148 シリータス人→ミリータス人
149 イーシニース→アイスキネス
150 フォーシアの妻で→フォーシアの産で
151 四十四隻をもって陸兵を輸送→四十四隻をもって、陸兵を輸送
152 サモス人は多識なれば→サモス人は多識(lettered)なれば
153 句の諷喩である→句の諷喩するものである
153 ヘラクライディース・ポンティカス→ポントス人ヘラクライディース
153 黄銅の質→黄銅の盾
155 シディア人→メディア人
155 山雨まさにいたらんと→山雨まさに来たらんと
156 コルサイ人→コルキュラ人
156 僭奪→占奪
158 軍将→将軍
159 他の態度に出ずることをあえてしないかのごとく→他の態度に出ずる勇気がないかのごとく
162 誘いをかけたペリクリーズが→誘いをかけた。ペリクリーズが
162 ひとり彼の荘園采地のみは、彼とアルキデーマスの間に存した友誼もしくは遇客の掟の理由によるか、あるいは彼の敵に彼を讒誣すべき機会を 与うる目的に出ずるかは別として、これを容赦するがごとき→彼とアルキデーマスの間に存した友誼もしくは遇客の掟の理由によるか、あるいは彼の敵に彼を讒 誣すべき機会を与うる目的に出ずるかは別として、ひとり彼の荘園采地のみを容赦するがごとき
163 出動戦を挑む→出動、戦を挑む
165 精神錯乱となった患者のごとく、彼らの医師、もしくはいわば彼らの父に向かって掴みかかり→精神錯乱となった患者が彼らの医師に向かい、もしくはいわば子供が彼らの父に向かうがごとく掴みかかり
165 ふみにじるままにまかせた。あいつだ、あれだ、と→ふみにじるままにまかせたあいつだ、あれだ、と
171 ことと半々に幸運に負う→ことと同様に幸運に負う
172 勇劫→永劫
172 冲寂→沖寂
172 抵制→控制

フェービアス(ファビウス)

178○警ひつ→警蹕
181○徹退→撤退
182 ロスローナス人の称に従えば→ロスローナス河、ローマ人の称に従えば
184 保民官→護民官
186 ひとり人間の掌中に→ひとりの人間の掌中に
189 一伍一什(いちぶいちじゅう)→一伍一什(いちごいちじゅう)
189 ハンニバルから部下を助けんがために→ハンニバルみずから部下を助けんがために
192 それより士卒らはフェービアスが入ったとき→それより士卒らはマイニューシアスが入ったとき
193 剿滅(さくめつ)→剿滅(そうめつ)
196 選抜隊の将校らは左右両側面より彼らに突撃して→ハンニバルの選抜隊の将校らは左右両側面より彼らに突撃して
196 カーセージ軍が彼らの後陣においてまったく相合せざる間に→カーセージ軍が彼らローマ軍の後陣においてまったく相合せざる間に
200 邁志→邁進
201 奔端→奔湍
201 彼がフェービアスの応援のため→彼がフェービアスの応接のため
204 気取ったことを知らなかったからであった→気取っていないと思っていたからである
204 かのブラッティ人が誘惑して→かのブラッティ人を誘惑して
208○鹵簿(ろま)→鹵簿(ろぽ)


アルキバイアディーズ(アルキビアデス)

220 秋(とき)→秋(あき)
223(79) 機会→機嫌
224(80) 怯(おく)るる→怯(おそ)るる
227(83) 契約を取り消す→入札を取り消す
227(83) 彼がその者にたいする掴まえどころは両耳のみであるが→彼がその者にたいして有する掴まえどころは耳のみであるが
228○告報→報告
230(86) 自己の財産のため身を滅ぼさんことを恐れ→自己の財産のため身を殺されんことを恐れ
231(87) 巨擘(きょへき)→巨擘(きょはく)
233(89) 富限者→分限者
233(90) アルシバイアディーズの息子→若きアルシバイアディーズ
234(90) 固有の金銀→国有の金銀
234(90) その性険兇→その性(さが)兇険
234 貶黜(へんしゅつ)→貶黜(へんちゅつ)
235(91) 運命には彼奴はとんだ迷惑→運命の神には彼奴はとんだ迷惑
235(91) こんな男やなの→こんな男や彼の
237(93) 計画をめぐらす→計画をめぐらさず
237(93) スパルタ人が同盟と修交を結ぶことを好まなかったならば、転じてアゼンス人との間にこれを結ばん→スパルタ人が好まなかった場合のために、アゼンス人との間に修交を結ばん
237(93) いかような全権を与えているかということを彼らはきっと方々に迫り→いかような全権を与えているかということを彼らに知らしめれば、彼らはきっと方々に迫り
238(94) なんとかしかるべき条項について→なにか手ごろな条項について
239(95) はなはだ多分で→はなはだ少分で
240(96) 彼のベッドは、甲板に据えられず帯桁から吊り下げられ、いっそう柔らかに横臥しえるよう、乗艦の敷板を切り取らせた→彼の乗艦のベッドは、いっそう柔らかに横臥しえるよう、甲板に据えられず、敷板を切り取らせて革帯から吊り下げられた
240(96) 去(い)なせともなや→去(い)なすともなく
240(96) 獅子として扱うことに候→獅子として扱うべきにて候
241○(97) 人間嫌いのサイモン→人間嫌いのタイモン
244(100) 一は怒り一は恐れた元老院と→一は怒り一は恐れた、元老院と
245(101) 海上遠征をあえてした者→海上遠征をあえてなす者
245(102) 彼を憎むこと公言したる→彼を憎むと公言したる
246(102) ここで彼らがもちろん《勿論》戦争を→ここで彼らが戦争を
247(103) アルシバイアディーズにたいして繋げられた→アルシバイアディーズにたいして繋(か)けられた
247(103) 外国人と提起した→外国人の提起した
247(103) 焦(いき)りたって→熱(いき)り立って
247(103) ハーミーズ→ヘルメス
247(104) 褒美をとらすことに→褒美をとらすことは
248(104) 吟味を持ちつつあった→吟味を待ちつつあった
249 逆賭→逆睹
252(108) 相匹儔した、→相匹儔した。
252(108) 籠蓋→籠絡
252 遊佚(ゆうしつ)→遊佚(ゆういつ)
253(109) 打ち消しもしず→打ち消しもせず
254(111) 黠詐→譎詐
255(111) (あづまや)→(あずまや)
255 かい〔口+會〕炙→膾炙
256(112) 当時サモスにあってアゼンス人→当時サモスにあったアゼンス人
257(113) アンティオーカス→アスティオーカス(4ヶ所)
257(114) いちはやくアゼンスに向かって敵が→いちはやくアゼンス人に向かって、敵が
258(114) 件の知識を→その知識を
259(115) 逋播(ほばん)→逋播(ほは)
259(115) これ命これ従うべき→惟(ただ)命に是(これ)従うべき
259○(115) ことごとにいたらしめた→事ここに至らしめた
260 咀った→詛った
260 空挙→空拳
261(117) 追従→追蹤
261(117) 追撃しきたった、ペロポネサス人→追撃しきたったペロポネサス人
262○(118) ペロポンネサスに向かって急いだ→プロコンネサスに向かって急いだ
266(122) 義務兵→義勇兵
267(123) シーラシニーズ→シーラミニーズ
267(124) 愧ずべきことを告白→愧ずべきことと告白
268(124) しかし幾多の→しかく幾多の
269(126) 沈頽→沈滞
270(126) そこには、彼を追放より→彼を追放より
270(126) 賦授→授賦
271(127) 儀式を厳かに修行する→儀式を厳かに挙行する
271(127) 彼に従って帰るはず→彼に従って戦場に帰るはず
271(128) 一つには二十人の声望→一つには世人の声望
275○(131) 驕→驕奢
275○(131) ついできたるべき→次いで来るべき
275(131) スレーマス人→スレース人
275(131) 還境→環境
280○(136) 投げ楯→投げ槍(二ヶ所)

コーリオレーナス(コリオレヌス)

282 榛蕪(はんぶ)→榛蕪(しんぶ)
288 保民官→護民官
289○ローマに戦いを挑む→ローマに戦いを挑み
291○先命→生命
298○銀の奴隷を化せしめて→銀の奴隷と化せしめて
300○ジェローロー→ジェロー
301 挫ぎつけ→拉(ひし)ぎつけ
301 恩施→施恩
302○ふたたび癒することになかるべき→ふたたび癒合することなかるべき
304 挫ぎつけ→拉(ひし)ぎつけ
304 溝梁→溝渠(みぞ)
309 〔心+欣〕衝→炎症[inflammation]
314 Farcifer→Furcifer
314 farca→furca
314 諸神の像を安置すること《事》→諸神の像を安置する車
319 悪感→悪感情
325 占定除斥→点定除斥[dismiss and exclude]
328 漂盪→漂蕩
333 われわれ人間も異なって→われわれ人間と異なって

第三巻

ティモーリオン
21○同市の戦争の根拠地→同市を戦争の根拠地
29 忙殺せられていない読者から→忙殺せられていない読者なら
31 罰利生《ばつりせう》→罰利生(ばつりしょう)
32○きばや→気早
56 しかししばしば→しかくしばしば

イーミリアス・ポウラス(アエミリウス・パウルス)

79 元老院で偉大な努力を→元老院で偉大な勢力を
84 感愕《かんがく》 →感動[sensation]
87 戦友を見つけるとはおのが→戦友を見つけるとおのが
96○誇倣→誇傲《こがう》
99 護民官として→軍団長として
108 下層人民たちを語らい→下層人民たちと語らい
109 イーミリアス・ポウラス人は→イーミリアス・ポウラスは


ペロピダス
146(169) これ以来、後世に伝うべき→これ以前、後世に伝うべき

マーセラス(マルケルス)

171 追躡(ついしよう)《ついしゃう》→追躡(ついじょう)
193 行列にひきざる→行列にひきずる

アリスタイディーズ(アリスティデス)

218 富限者→分限者
220 家憲→害悪
220 虚欺→虚偽
221 持論としてみずから慎んだ→持論として、みずからを慎んだ
222 征利→勢利
222 かえりみもして→かえりみずして
222○公行→奉公
224 恩をうること→恩を売ること
224 彼は自分をはやしたて→彼は、自分をはやしたて
224 人工→人士
226 頭絡→絡頭
226 命令統治者→命名統治者 
226 彼の正義がほどこして→彼の正義の施しが
228 専制忌怖[fear of tyranny]
229 享有を妨げない→享有を妨げられない
229 田舎者ていの→田舎者体の
232 彼は互いに→彼は直ちに
233 一度王のところへ→再度王のところへ
233○三十万の将として→三十万に将として
233 よろしくついて→宜しく就いて
233 賞讚を値する→賞讚に値する
234 ギリシャの同国→ギリシャの同盟
234 サラシス島→サラミス島
239 露現→露顕
239 かく〔石+角〕磽地→磽〔石+角〕地(こうかくち)
243 吾人に彼らは→吾人は彼らに
243 恐れたが→恐れたか
249 クフィデマス→クラィデマス
250 もしアリスタイディーズとが→もしアリスタイディーズが
250 慰撫宥解→慰撫宥和 [soothing and counselling]
251 勝軍塔[trophy]
251 ジュピター祭壇→ジュピターに祭壇
251 ブラティーア人を彼らは扶け→ブラティーア人は彼を扶け
253 数字の勝利→数度の勝利
254 衡正→衡平
255 ポーセーニアスへ乗艦→ポーセーニアスの乗艦
256 諭(さと)らない→渝(かわ)らない
256 国工→国土
257 不首尾のためにしか→不首尾のためでなく
258 咀った→詛った
259 富限→分限
261 誤っている→語っている
262 国より他の正室→因(もと)より他の正室
262 件の両婦人→この両婦人

マーカス・ケートー(マルクス・カトー)

266 ピテス→ピラス
267 冗費をさって→冗費を去って
268 嘆唱→嘆賞
268 勧賞→嘆賞
268 会計官(ソエスター)→会計官(クエスター)
269 会計官(ソエスター)→会計官(クエスター)
275 換骨脱体→換骨奪胎
279 叱呼→疾呼
280 そこに赴任した彼は→そこに赴任した。彼は
280 戡定(じんてい)→戡定(かんてい)
280 嚇嚇→赫赫(かっかく)
279 トリビューン→軍団長
281○あがなった→購(あがなぐ)った
283 ギリシャ全土動揺して湧きたった→ギリシャ全土は動揺して湧きたった
283 援導者→指導者
285 布営[lay]
285 山頸→山頂[tops]
286 流れる汗も→流れる汗を
287 人民保民官→護民官
287 窯(こひつじ)→羔(こひつじ)
289○風習をみだるもの、淫蕩にすぐるもの→風習を紊(みだ)るもの、淫蕩に過ぐるもの
289○欲してたったとき→欲して起ったとき
290 九頭の水蚊→九頭の水蛇
292○マンリアス→マニリアス
295 「非行をなした者どもが、その悪事を発見されると、われわれはケートーではないのだから→非行をなした者どもが、その悪事を発見されると「われわれはケートーではないのだから
297 友人を語らい→友人と語らい
300 全部→全都
300 しかるにケートーだけは、他の一面から→しかるに他方ケートーだけは、
302 彼は妻を失ってから→彼は妻を失ったとき
308 彼は徳行と声望と→彼サロニウスは徳行と声望と

マーカス・ケートー(マルクス・カトー)とアリスタイディーズ(アリスティデス)との比較

311 掃〔湯+心〕→掃盪
312 潔向→潔白
315○ただ彼らを認めて是としない→ただ彼らが認めて是としない

フィロペーメン(フィロポイメン)

323○歯獲→鹵獲
325 他の翁より→他の翼[wing]より
328 ラリフサス→ラリッサス
329○彼の指揮にもとに→彼の指揮のもとに
333 肝高《かんたか》く→権高(けんだか)く[mettled]
333 ポイリーナス→ポリイナス

フラミナイナス(フラミニヌス)

356 平日→平旦
356 欠令→欠乏
361 電隊→軍隊
382○彼をまた→彼もまた

フラミナイナス(フラミニヌス)とフィロペーメン(フィロポイメン)との比較

390 ギリシャ人の数々→ギリシャ人の数々は
391 メッセニア人→メッシニー人

第4巻

ピラス(ピュロス)

11 牝雛《めすひな》→牡鶏[cock]
11 クロサーナ→ロクサーナ
14 ベツレナイス→ベレナイス
14 このころから、エピラスは→このころから、ピラスは
14 その弟アレキサンダー→彼の弟アレキサンダー
15 ゼオドータス→セオドータス
15 誓約をたてんことをやめ→誓約をたてんことをやめさせ
15 デメートリアスはセッサリーを→ピラスはセッサリーを
16 より強い動機を持つということにあった→より強い動機を持つということになった
16○エトルリア人→エトリア人
17 シピス→シーピオ
17 カツフィシアス→カフィシアス
19 エディッパス→エディプス
19 剣にて定むるなかれ→籤にて定むるなかれ
19 エテッサ→エデッサ
20 王国を恢復せんとした。彼は→王国を恢復せんとした彼は
23 世にはいつも自然に戦争が生じている→彼らはいつも自然に戦争に通じている
24 エテッサ→エデッサ
24 マセドニア軍諸将を悪化せしめ→マセドニア軍諸将を買収し
24 正直者を無視するのが→正直者であることを軽視する者が
26 彼の威力の記憶と雄弁の力と→彼の威力の記憶および雄弁の力と
26 ピラスは常に認《みと》って→ ピラスは常に謂って
28 するをいま→するといま
29 彼らは、メッサピア人は乗って→彼らに、メッサピア人は来って
36 ファブリシアスが捕えられたる→ファブリシアスが、捕えられたる
37 セーターン《セータン》→サターン
41 ホーマーの正しかりしことを明らかに証明した。あらゆる美徳のうちで、忍耐の精神のみが、神がかりの忘我と熱狂となって、常に現われるとい う真理のとおりに断定したのである。→あらゆる美徳のうちで、忍耐の精神のみが、神がかりの忘我と熱狂となって、常に現われると、ホーマーが正しく真理の とおりに断定したことを明らかに証明した。
42 アフリカ海→アフリカの海
42 ゼノン《ゼーノン》→セノン
44 平野にての会議→平野にての会戦
49○アンドロクライデス→マンドロクライデス
49 コリント《コリンス》人の応援に→ゴルトン人の応援に
51 荷車のなかに落ち込み→荷車の間に落ち込み
55 諸将の単なる怨恨によって→諸将の単なる怨恨によるが
56 差女→巫女
57○彼が牝牛と戦う狼を→彼が牡牛と戦う狼を
57 アーギヴス《アーギイヴス》は→アルゴス人は
57○征昔→往昔
59 乗馬がよいのを槍《やり》んで→乗馬がよいのを恃んで

ケーヤス・メーリアス(マリウス)

64 保民官→護民官
68 彼らは、名誉や富を彼らと同一の労役や危険をともにする士官にしかず→ 彼らには、名誉や富をもたらす士官も、彼らと同一の労役や危険をともにする士官に若かず
69 親切ていねいに過《すご》して→親切ていねいに遇して
72 航機《かうき》→舵機
75 改め落とさん→攻め落とさん
84○決心して「水桶→決心して、水桶
84 公方《くばう》に兵糧を詰めこみ→久方(ひさかた)に兵糧を詰めこみ
90 随従するがごとく観えざる→随従するがごとく観らるる
94 彼は偶然にカチュラスと遭遇し→敵は偶然にカチュラスと遭遇し
103 襲磨《しふま》→ろう(龍+石)磨
104 排戦《はいせん》→挑戦
113 神聖なる者を崇め→神聖なる者と崇め
116 成《せい》を仰ぐ→命を仰ぐ

ライサンダー(リュサンドロス)

128○争覆戦→争覇戦
136 あたかも彼に海上の→あたかも彼が海上の
156 敵の機鋒をくじく慨があった→敵の機鋒をくじく概があった
164 ポンタスニアポロ→ポンタス〔黒海〕にアポロ
165 会見《くわいけん》された→発見された
166 疳僻→疳積〔癇癪〕
168 身の明かり→身の明かし
168 もっとも危険に暴露して→もっとも危険に身を曝して

シラ(スラ)

182 天に朝《てう》した→天に沖した
184 叛乱を帰《かへ》した→叛乱を企てた[hatched]
200 オリビア→オリンピア
201 その敵は、ペトロカスと称する→その辺は、ペトロカスと称する
213 当時訪問《はうもん》に流布しない→当時巷間に流布しない
218 すこしも戦闘を知らなかったので→すこしも開戦を知らなかった。
218 劇情《劇場》のため→劇働のため
227 葬剣《葬歛さうけん》→葬斂(そうれん)
229 懇談→懇願
229 遺族をローマに運んで→遺体をローマに運んで

シラ(スラ)とライサンダー(リュサンドロス)との比較

234 残念→残忍
235○余に単に→余は単に
235 他自身の実例→彼自身の実例
238 将校と武勇において→将略[conduct]と武勇において

サイモン(キモン)

244 ハリマスク→ハリマス区
255 工地《こうち》→土地
257 集影《しふえい》→隻影
268 国《國》難→困難

ルカラス(ルクルス)

279 ユーキシン海→黒海
284 戒飾→戒飭
286 援《たす》けて→授けて
286 メーリアスが→メーリアスなるものが
295 逆落とした《ぎやくらくした》敵を→逆落して敵を
303 債権者は収入の→債権者は債務者の収入の
303 公債はさきに→これらの債務はさきに
303 契約せられた→課せられた
304 金貸しども→徴税請負人たちに
305 タイグラニーズ王に《を》宣するか→タイグラニーズ王に戦いを宣するか
317 ノーンズ→第五日
317 適切なるその鐘の重さ→適切なるその鎧の重さ
324○第一線→第一戦
330 嘲侮せられているのを見いだした彼らは→嘲侮せられているのを見いだした。彼らは
330 ポンペイより来たって→書信がポンペイより来たって
334 佚楽豪奢に身をゆだぬるのを見て、かかる贅沢なる生活が老人にふさわしくないことは、毫も国内における政治にたずさわり、海外における軍 旅を事とすると毫も選ぶところがないことをさとらない者であると嘲笑した。→佚楽豪奢に身をゆだぬるのを見て、かかる贅沢なる生活が老人にふさわしくない ことが、恰も国内における政治にたずさわり、海外における軍旅を事とすると毫も選ぶところがないかのごとく嘲笑した。
341 鶺原の情→鴒原の情

第5巻

ニシアス(ニキアス)

8 庸工→庸器
22○ブランダス《ブラジダス》→ブラシダス
28 ユラーゴス人→コラーゴス人
30 アルシバイアディーズの別派の占い者→アルシバイアディーズは別派の占い者
36○どう所→同所
39○試議→評議
43 神沮《かみはゞ》ましむる→神沮(しんはば)ましむる
46 なにごとが深く→なにごとか深く
52 勇気を装《よそほ》った→勇気を喪った
53 突き擠(は)とし→突き擠(お)とし
53 クシーディーモン人→ラシーディーモン人
54 同壘者→同類者

クラッサス(クラッスス)

60○ヴェスに処女→ヴェスタに処女
61 建築に達している奴隷→建築に熟達している奴隷[slaves that were builders and architects]
63 勤勉は、ゆきとどいた人物→勤勉な、ゆきとどいた人物
63 好意を拍した→好意を博した
70 保証に立てて→保証に立ちて
77○援戦→援軍
85 喜悦の情を衷んだ→喜悦の情を裹んだ
85 途に擁して→途に要して〔待ち伏せする〕
89 彼らの守備する都市を攻撃した際の→彼らの守備する都市が攻撃された際の
89 ローマ帝→ローマ兵
90 稟議した→稟告(ひんこく)した〔上役に申し上げる〕
90 進軍に慫慂する→進軍を慫慂する
91 旄旗(せいき)→旌旗(せいき)
91 祓浄(ばつじょう)→祓浄(ふつじょう)
93 アータヴァスディス[Artavasdes]→90頁のアータバジーズ[Artabazes] (英文の間違い)
94 アータヴァスディース[Artavasdes]→90頁のアータバジーズ[Artabazes] (英文の間違い)
95 アータヴァスディース[Artavasdes]→90頁のアータバジーズ[Artabazes] (英文の間違い)
95 背反→背叛
95 稟議した→稟告(ひんこく)した
98 雷靂→霹靂
98 震慴(しんしゆう)→震慴(しんしょう)
98 真骨頭→真骨頂
102 マガバッカス→メガバッカス
103 鼓躁→鼓譟
106 ローマ語→ローマの言葉
107 カッシアスに城壁上に→カッシアスは城壁上に
108 ローマは→ローマ軍は
109 一マイル半以後にいる→一マイル半以内にいる
110 そしてその他には→そしてそなたには
113 ペロトニウス。→ペロトニウス、
114 曳怯→卑怯
114 ミレシアカ→ミレシアン
114 シレシアン→ミレシアン(ニヶ所)
114 シレシアン→ミレトス
116 鳥頭→鳥兜

クラッサス(クラッスス)とニシアス(ニキアス)との比較

120 クリオン・ハイパーボラス→クリオン、ハイパーボラス
121 軽進 [was more forward to fight]
124○戦図→戦闘

サートーリアス(セルトリウス)

128 (くんしょしゅうしゅう《くんしよしうしふ》)→(くんせきしゅうしゅう)
129 一外客《ぐわいきやく》をもって→一外客にして
130 謀察《ぼうさつ》→諜察[spy out]
131 マーン戦争→マーシ戦争
131 兵勇→兵甲
133 彼自身が運命を→自分自身が運命を 
138 平和と静寂ではない。彼らは→平和と静寂ではない彼らは
140○絶望ではない→絶無ではない
140 自己に禍害を与えた者にたいし困軛によって憤激せしめられたサートーリアス→困阨にさいし自己に禍害を与えた者にたいし憤激せしめられたサートーリアス
144○自適(じちゃく)→自適(じてき)
147 軍棋《ぐんぎ》→軍旗
153 すでにこうよ《かうよ》と見えたが(「すでにこれまでと思ったが」ということ。英文には該当とするフレーズはない)
156 財幣《ざいへい》→財帑
157 討ち洩らされの兵を呼び慣れた→討ち洩らされの兵と呼び慣れた
159 彼らの他の外国産→彼らの地の外国産
160 志操高潔の、士は勝利が→志操高潔の士は、勝利が
161 娼猜→ぼう〔女+日目〕猜〔ねたみそねみ〕
163 感着→愛着
165 年翰→手翰

ユーミニース(エウメネス)

171 パーディッカスから通牒→パーディッカスからの通牒
173 ニオプトリーマスの失政→ニオプトリーマスの策謀
173 賀御→駕御
175 格守→恪守
181 幸運と齷齪(あくそく)たる→幸運は齷齪(あくせく)たる
185○悠然(しくぜん)→しゅく然(しゅくぜん)〔たちまち〕
186 剣騎→軒騎
186 オリンパス→オリンピアス
191○余子禄々→余子碌々
196○縷紲→縲紲

アジェシレーアス(アゲシラオス)

205○省像画→肖像画
209 敬意→敵意
211 進合→集合[collecting]
214 「それは私が行ったとするよりも、むしろ殿下が、おっしゃったとすべきでしょう。→「それは私が行ったとするよりも、むしろ殿下がそうおっしゃったとすべきでしょう。〔私はそんなことはしていない。殿下がおっしゃっているだけだ〕
218○ギリシャ軍に追撃→ギリシャ軍は追撃
220 汚ない貪慾人《どんよくじん》にあるという醜態→汚ない貪慾にあるという醜態[disrepute of sordid and petty covetousness]
222 アテック戦役→アティック戦役
223○馴せ寄って→馳せ寄って
225○正体→政体
229 「彼らがアジアより→君らがアジアより
231 圧到→圧倒
235 遁《のが》さざる→遺さざる[remaining]
239 《波斯》ポルトガル→ペルシャ
239 盟納《めいなふ》→盟約
240○アジェシレーアスに何人とかが→アジェシレーアスに何人(なんびと)かが
242 かく煽てあげられた→かく煽揚(せんよう)された
242○暗夜に令じて→暗夜に乗じて[benefit of the night]
245○僚王クレオンブロータスとの戦争→僚王クレオンブロータスがシーブスとの戦争
248 調戦《てうせん》→調整
257 メッシーナ→メッセネ
263 タコスへ非違を責め→タコスの非違を責め
267 慨→概

ポンペイ(ポンペイウス)

270 慴伏(しゅうふく《しふふく》)→慴伏(しょうふく)
271 名答→名誉
271 フィリッパスという人は、彼の弁護を試みたる際、たとえフィリップがアレキサンダーの愛人であったとしても→フィリッパス(フィリップ)という人は、彼の弁護を試みたる際、たとえフィリップがアレキサンダーをひいきしたとしても
272 (彼の生前は、彼は非常な勢力を持っていて→(この解放奴隷は生前、非常な勢力を持っていて
274 まンなかに《眞ン中》→まんなかに
275 結合《けつがふ》→結婚[chance]
275 配遇→配偶
276 影口→陰口
276 苦害[evils]
277 初市中《まちぢう》→市中(まちじゅう)[the city]
277 パイセンタイン人→パイセナム人
283○これを会話をはじめ→これと会話をはじめ
285 アッティカ《アテイカ》→ウティカ
285 カーセージ→カルタゴ
285○彼の軍を来たり→彼の軍に来たり
285 遇然→偶然
288 メーリアス→小メーリアス
290○裁判官(フリーター)→裁判官(プリーター)
291 元老院議長→元老院議官
291 加うるにそれはけっして民衆の歓心を買うゆえんではなかった→加うるにそれは民衆の大いなる歓心を買うに至った
293 令下→隷下[subjection]
294 死後もいわゆる公衆の嘆きをうくることなく、ただ後で発見されたのは、細君が不実であったことを暴露する手紙だけであった。→それはいわゆる公衆の嘆きのためではなく、細君が不実であったことを暴露する手紙が発見されたためであった。
295 両執政は、無能であれどもなきがごとき→両執政は無能で、あれどもなきがごとき
295 剛頑→傲岸
295 あの老婦(メテラスのこと)を恐れないような悪童なら→あの老婦(メテラスのこと)に対する恐れがなければ
298 相合葉→合言葉
298 各種万様→各種各様か多種多様
302 はじめてポンペイに依頼してきたのである。→はじめてポンペイに依頼して立候補したのである。
304 平和時の長袖的生活は、というものは→平和時の長袖的生活というものは
304 全力をもって自己を押さえるように努力する→全力をもって彼を押さえるように努力する
305 海上に商人や→海上の商人や
306 ヘリナス→ベリナス
307 海賊権を奪還→海賊から海上権を奪還[recover the seas from the pirates]
311 君の心謙なればこそ→君の心、謙なればこそ
314 批謗→誹謗
315 二心《ふたごゝろ》→二王
316 民衆の恐怖から彼らの勇気をくじけ去り→民衆への恐怖から彼らの勇気はくじけ去り
318 ルーカラスがガレーシアに留まって→ルーカラスはガレーシアに留まって
318 敗戦によって訓練を受けたるほんとうの戦争は→敗戦によって訓練を受けた軍隊に対するほんとうの戦争は
319 サアーリアス→サートーリアス
319 襲断《しふだん》→壟断
319 カテュラスに帰すべきものであり→次のものはカテュラスに帰すべきものであり
319 槍陣隊《やりぢんたい》→密集部隊[phalanx]
319 地駆→地区
319 泉がないと判断して→泉がないはずがないと判断して
321○屈く《とゞ》→届く
321 長行旅《ちやうかうりよ》→長い旅
322 降投→投降
323 王に言って曰うには→王に言うには
323 護民官→軍団長
324 ポンタス河→黒海
325 ミスリデーティーズの甘心《かんしん》を買わん→歓心 [gratifying Mithridates]
325 ポンタス河→黒海
325 アブラス河→アバス河
326 ハーケーニア海→裏海
326 カスピア海→裏海〔どちらもカスピ海のこと〕
326 パーシア人→パーシア王
328 サアディブ人→サアディス人
330 リアルアス→ルーカラスの副将トリアリアス
331 自分に関係のあるもの→自分に苦情を言い立てる者
331 彼らは忍耐づよく辛抱しなければならぬような→彼らに忍耐づよく辛抱する気にさせるような
332 すこうし《少うし》→すこし
333 フィーオニア→ペーオニア〔パエオニア=南ユーゴ〕
339○建説→建設
340 ルーカラスに勧めて、政府の行政権をとらしめたものだから、彼はしだいに国務に冷淡となり、怠慢になって、ついに安易な享楽と、巨富の快 楽とにふけるようになったのであった→国務に冷淡となり、怠慢になって、ついに安易な享楽と、巨富の快楽とにふけるようになったルーカラスに勧めて、政府 の行政権をとらしめたのであった
342 最後の原因→この最終的な原因
342 彼らの不利や敵意では→彼らの不和や敵意では
343 ラオースタス→フォースタス
343 カルファーニア→カルパーニア
351 ヴァティニジス→ヴァティニアス
351 護民官にトレボニアスをして→護民官のトレボニアスをして
351 例の劇場の開場→彼の劇場の開場
352 これらにこれらの国々と→これらに自身の国々と
353 恐異心→恐怖心
353 争いに敗けたほうを助けて、それの復讐するのを任務とさし、この第二者を→争いに敗けたほうの復讐をする任務にあるこの第三者を
355 そこでケートーが、ポンペイ非難の演説をなし→そこでケートーが、ポンペイ賞揚の演説をなし
355 諭(いさ)めた→諌めた
356 知らずとも→さあらずともor少なくとも
357 法講→聴講
361 礎地[solid ground]
362 その一は、ポムペイもまたその軍の指揮権の辞退を要求されないかぎり、シーザーもまた軍を奪われないということであった→それは、ポムペイもまたその軍の指揮権の辞退を要求されるか、あるいはシーザーもまた軍を奪われないということであった
362 満足するであろうというのであった。第二は→満足するであろう。また
363○執政官マーラス→執政官マーセラス
363 退場→一方の側に移動
364 税を徴して→兵を徴して
364 徴課→徴兵
364 手離す→手放す
364○ポンペイはこの動機を→ポンペイはこの動議を
365 カルミナム→アルミナム
364 この二者のうち一に服すべし→この二軍のうち一を手放すべし
368 クリーアス→クナーアス
368 部門→都門
370 鞘を抜き→剣を抜き
370 剣に納める→鞘に納める
372 提(つか)もう→攫もう
375 要慎深い→用心深い
377 走せ→馳せ
378○兵敵→敵兵
381 トーレミー軍→ポンペイ軍
382 愕錯→錯愕
383 ぼう然→心+曹ではなく心+夢
384 ほんの今わの際までは→ほんの今の今までは
388 シリミア→シリシア
389 とオファーニス→シオファーニス
390 もっとも、彼らが→少なくとも、彼らは
390○兵戦→兵船
391 このいちばん偉い人たちを、いちばん偉くするために→このいちばん偉い人たちを選んで
391 凱切→剴切
392 一船→一艘 

ポンペイ(ポンペイウス)とアジェシレーアス(アゲシラオス)との比較

398 神話→神託
399 義父シピーオとの間に、相当の類似点がある→義父シピーオとの間の親類関係に起因する
399 セーベス→シーブス〔テーバイのこと〕
402 敵に戦わずして勝ちえたのである→敵は戦わずして勝ちえたのである
402 執政官(トリビューン)→執政官(コンスル)
403○謗讒→讒謗


第6巻

アレキサンダー

15○(193) と見るとたんに軽く身を躍らせて→と見る途端に軽く身を躍らせて
15(193) あっぱれしお《仕了》わせた→あっぱれしおおせた
19○(197) 諸君→儲君〔世継ぎのこと〕
25 部外→郊外[suburb]
29 河を乱る→河を渡る
48 真骨頭→真骨頂
74(253) そかほど→それほど
83(261) ミーディアの筥(はこ)で→ミーディアの笞(むち)で
83(261) ふるまいを較べると半神が→ふるまいを較べるとギリシャ人は半神が
105 パゴアを接吻せよ→パゴアスを接吻せよ
113○(291) 諸詞→諸祠


シーザー(カエサル)

122○(300) いたりたるかのもろもろの→至りたるかの諸々の
123(301) 余儀なくせられて、→余儀なくせられた。
124 老ソーリアス→老メーリアス
125(303) 財政官に抜擢した→財務官に抜擢した
125○(303) これ日もたらなかったほどに→これ日も足らなかったほどに
130(308) その名を誦うることは禁物である、→その名を誦うることは禁物である。
133(311) 蚕人(かいこじん)→蛮人(ばんじん)
135(313) 被覆(おすい《おほい》)→被覆(おおい)
135(313) ひ《拗》ねられた→ひねくれた
137(315) 守操→志操[virtue]
137 肝癪→癇癪
138(316) 一人はに→一人には
139○ 好意を忠勤→好意と忠勤
139(317) また他人カッシアス→また他にカッシアス[Such another was Cassius]
143(321) たとい彼ら自身の人民を防衛するためになら→たとい彼ら自身の人民を防衛するためにさえ
149 広裹→広袤
150(328) 屈強の地形→究竟(くっきょう)の地形
153(331) プール風→ゴール風
157○(335) 一は指揮を→一に指揮を
158(336) 裁兵 (軍縮の意味らしい。戦時中の文に見える言葉。廃督裁兵)
158○ 印緩→印綬
160○ 型のごくく→型のごとく
164 彼は付け加えた。君にくどくど言って→彼は付け加えた。「君にくどくど言って
165(343) 脱還→減免[remitting]
166(344) 銭→鉄[iron]
167○(345) 陸より風→陸よりの風
169 __(けいけい)→煢煢(けいけい)
172 しかるべき策に出でんとしたシーザー→しかるべき策に出でんとシーザー
173 敷の方では→敵の方では
176(354) 僕奴[servants]
176 ケーヤス、コーニーリアス→ケーヤス・コーニーリアス
177(355) アジアの欧洲の→アジア洲の
177 辞_(じえい)→辞柄(じへい)
(355) 辞柄(じえい)→辞柄(じへい)
179○投箭がたちまなく《断間無く》→投箭がたえまなく 
(357) 投箭がたちまち飛びくる→投箭がたえまなく飛びくる
180(358) ピサイニア→ビサイニア
180○二度目は独裁官→二度目に独裁官
(358) 二度目の独裁官→二度目に独裁官
180(358) 一千ドラクマあて→一千ドラクマ宛〔ずつ〕
182(360) 一寄[onset]
183 ジーザー→シーザー
183(361) 破れの追憶→彼れの追憶[his memory]
184(362) 誅頌→誄頌(本巻122頁より)
184(362) (くんしょもうら)→(くんせきもうら)
184(362) 各、別々の→各々(おのおの)別々の
184(362) 国土を証明した→国土を征服した[subdue]
184○ 闘抜士→闘技士
188 沮洳(そにょ)→沮洳(そじょ)
188(366) 船航→舟航(しゅうこう)
189(367) 解しなかった。→解しなかったからである。
189(367) 神宮→神官
189(367) しかしながらながの便法→しかしながらかれの便法[his expedient]
189(367) 胆望→怨望[looked with an evil eye]
189(367) 彼と一座の誰から→彼の一座の誰かが
190 懺文帳 (368)櫼文(せんぶん)帳→讖文(しんもん)帳
190(368) 喜悦満足の面持ちではなくゆきすぎた→喜悦満足の面持ちではなく行き過ぎた
190(368) 教書[message]
192(370) 棒呈→捧呈
192(370) 歴世継承を慶し→歴世継承を廃し
192(370) 苗孫[noble family]
193(371) 詮考[choice]
193(371) わしの皮膚を持っているはずじゃ→わしの皮膚(寿命)を待ってくれるはずじゃ[will wait for this skin of mine]
196(374) 彼は思案を変えて→彼〔その奴隷〕は思案を変えて
196(375) この日シーザーが処置しなければならないこと→是非シーザーに伝えたいと思うこと
197 膂力(りょりき)→膂力(りょりょく)
200(378) 球無し→玉無し〔だいなし〕
202(380) 寄遇→奇遇


アレキサンダーとシーザーとの比較

221(399) 点《點》感→叡感

フォーシオン(フォーキオン)

230 都氏→都府
231 石乞(へず)す→石乏(へん)す〔石針をうつこと〕
231 炎衝《えんしよう》→炎症
231 変理→燮理(しょうり)
238 匠正《しやうせい》→匡正[correct]
238 補救《ほきう》[cover]
239 静帥《せいすゐ》→静穏[quietness]
239 覓めた《みつめた》→覓めた(もとめた)
242 ライカガースの提案は安全で結構→わたしの提案は安全で結構
243 慍らしめ《ぬくらしめ》→慍らしめ(いからしめ)
244 アリストギトンを訪ねられた適当な→アリストギトンを訪ねる適当な
244 銘々の→銘々が
252 御前体《ごぜんたい》→御前体(ごぜんてい) [him]
262 糧に敵に因《よ》をことを得るにもかかわらず→糧を敵に因(よ)ることを得るにかかわらず
266 軽蹂《けいじう》→軽躁〔軽はずみに騒ぐこと〕

小ケートー(小カトー)

280 リヴィアス、ドルーサス→リヴィアス・ドルーサス
283 狩り催す→駆り催す(かりもよおす)
283○セクスタス指揮を受け→セクスタスの指揮を受け
284 剛勁[inflexible]
285 苛辣[severe]
286 メシアス→メミアス
289 相惹く→相若く
290 真に徳を愛する心は、すべての人にあって徳を彼らに訓うる者にたいする、愛と敬と兼ね備わってはじめて生ずるものであり。→真に徳を愛する心はすべての人にあって、徳を彼らに訓うる者にたいする愛と敬と兼ね備わって、はじめて生ずるものであり、
290 パーゲーマス→ペルガモン
290 あったかのごとく。→あったかのごとく、
291 満期となったとき。→満期となったとき、
292 そういうことが信用されなかったり→信用されなかったり
293 またははたから→または、はたから
297 理財官→財務官
297 検察官→監察官
298 わずかに一票にすぎなかったからであった。・・・無罪説の方に投じた。→わずかに一票にすぎず、・・・無罪説の方に投じたからであった。
298 自由迅速に→惜しげなく[freely]迅速に
301 恒着[constant]
301 蜜窩[honeycomb]
302 遊_《酉+燕》→遊讌(ゆうえん) 
302 元気よい別荘→快適な別荘
303 あんかん→安閑
303 メテラス、テポス→メテラス・ネポス
303 ケートーのために出場した→ケートーを支持する
304 互いに立ち去る→立ち去る
307 胡乱(ころん)→胡乱(うろん)
310 鋭くメテラスに攻撃の鋒を向けた→鋭くメテラスに攻撃の鋒を向けず
311 外国へ→外国人
312 控えていたケートー→控えていた。ケートー
313 アジアに向かって発足したその→アジアに向かって発足した。その
314 推讚→称讃[acknowledged]
315 武将バイソーか執政官→武将バイソーが執政官
315 ムーニタス→ムーナティアス
317 訂略→訂盟[friendship]
317 異約→盟約[combined themselves]
320 ハイソー→パイソー
320 畏怕→畏怖[fear]
321○余儀なきにいたったことか→余儀なきにいたったことが
323 流亡人→ビザンティアムからの流亡人
323 部下にたいしてする一列に→部下にたいしてすら一列に
325 一向着席していたので→一同着席していたので
327 保民官→護民官
327 執政官在任中→護民官在任中
327 合法的に保民官に任ぜられたるものを→合法的に護民官に任ぜられたるものと
329 掘り取る→搾り取る[endeavoured to gain]
329 決心を固めた彼ら一味→決心を固めた。彼ら一味
331 当《とう》に→当(まさ)に
332 下着なしに→上着なしに
336 音物(いんもの)→音物(いんもつ)
336 警保官→造営官
338 匪躬の誠《ひきゅうのまこと》→匪躬の節(ひきゅうのせつ)
339 破らんとするのも→破らんとするも
339 その手続きに出ずべき[proceed]
339 最中にこれを送った、その時→最中にこれを送った。その時
339 分身の清浄潔白→自身の清浄潔白
340 硬諫→強諫[admonitions]
343○動かしさました→動かし醒ました
343 余言者→予言者
344 携同[took with him]
346 彼に馬脚を→彼の馬脚を
346 大水師の指揮をシーザーに委ねる→大水師の指揮を委ねる
348○法離→流離
348 虐運→虐遇[ill-treatment]
349 ニューミティア→ニューミディア
319 蛇噛(だし)→蛇噛(だごう)
350 副執政官→地方総督
352 機宜の策たらざる→機宜の策足らざる
356 頼み甲斐なき者どもには→頼み甲斐なき者どもにて
361 アポロナイディーズを→アポロナイディーズと
367 身題→身體
367 諂(はか)らおう→諂(へつ)らおう
368 ても仲のよさ→さても仲のよさ

第7巻

エージス(アギス)

10 変理《へんり》→燮理(しょうり)
10 行蔵《ぎやうぞう》→行蔵(こうぞう)
16 うろたえ《愬へ〔うったえ〕》→うったえ
19 称来→爾来
24 誦《うた》って→誤って
25 騒攘→騒擾

クリオミニース(クレオメネス)

36 固色→容色
39 貴諭→貴酬〔ごへんじ]、貴翰〔おてがみ]
39 威尊《ゐそん》→至尊(しそん)
42 覬覦《がいゆ》→覬覦(きゆ)
48 倥偬《くうそう》→倥偬(こうそう)
48 淘淘《たうゝ》→洶洶(きょうきょう)
48 誤楽→娯楽
53 縫衣《ほうい》→紫衣[purple]
54 猜嫉《さいしつ》→猜険[jealousy]
57 角備《かくぞなへ》[phalanx]
58○シンオン→シシオン〔シュキオンのこと〕
59○進学→進軍
66 玉牆(ぎょくしょう)→玉牆(たまがき)
70 侑める《もとめる》→侑める(すすめる)
70 固疾→痼疾
70○筆(お)《ふで》を擱《お》こう→筆を擱(お)こう
71○それもわれらは→そもわれらは
71 エジプトへ開かれる→エジプトへ逝かれる[retreat to Egypt]
72 自分《おのれ》を蓍(めど)とする→自分を目処(めど)〔めあて〕とする
72 スパルタに絶たない→スパルタを絶たない
74 嬪勝→嬪よう〔天子のそばめ〕勝に似た字
74 調宝→重宝
74 懸命無用→懸念無用
75 買酒高会→置酒高会(ちしゅこうかい)
75 盛贈栄賜のクレオミニース→盛贈栄賜でクレオミニース
75 自然の性を賦するところにしたがって→自然の性の賦するところにしたがって
81 厳持[always kept]
82○虻(あか)《あぶ》→虻(あぶ)

タイビーリアス・グラッカス(ティベリウス・グラックス)

86 温和に説得的→温和で説得的
86 ドルーザス→ドルーサス
86○剛粕→剛胆[rough]
87 両者努力の結合→両者の努力の結合
91 推察にがたくない→推察にかたくない
92 享有→所有
92 剛慾→強慾
92 一般に制定せられるるがごとく[as is most commonly stated]
93 しかし致命的→しかく致命的
94 欺罔(ぎこう)→欺罔(きもう)
95 休息と逃難との場合→休息と逃難との場所
95 竪を被り鋭を執る→堅(けん)を被り鋭を執る〔武装すること〕
95 面を向く→面を向かう〔敵対すること〕
96 温健→穏健
96 オクテーヴィアス自身にこの法律→オクテーヴィアス自身この法律
98 しかし多くの→しかく多くの
98 冠を枉げて→冠を挂(か)けて
101 パーガモン人の王の→パーガモン人が王の
102 挙に出ずることありとして→挙に出ずることありとしても
104 加うる思議しうる→加うるに、思議しうる
104 話せられたる→託せられたる
104 ヴェスの処女→ヴェスタの処女
104 人民はまだかつて→人民はいまだかつて
105 幾多の危険を→幾多の危険と
107 目に着く→目に付く
107 彼らの異議に加勢するより執政官を→彼らの異議に加勢するよう執政官を
109 獲物→得物
109 殴《たた》き倒し→殴(なぐ)り倒し
110 彼らが彼にたいして→彼ら〔富豪仲間〕が彼にたいして
110○口管→口実
110 彼らの手を加えたるかぎり→彼らの手の届くかぎり
111 続合《ぞくごう》→続き合い
111 祭官長の職にあらゆる→祭官長の職にありあらゆる
111 頃珂(けいか)落魄→傾家落魄、傾頽落魄[wretchedly and ignominiously]

ケーヤス・グラッカス(ガイウス・グラックス)

114 懶惰(むいだ)→懶惰(らんだ)
114 翅(ねは)→翅(はね)
115 部下を待つに正義をもってする→部下を公平に扱う
116 理由なり→理由あり
116 三寸不爛の舌[mere representations、雄弁。中国の史書『三国志』などによく出てくる言葉]
116 マイシプサ→マイシプサ
116 進出し→追出し
118 兄の死にたいしていだいてた→兄の死にたいしていだいていた
119 悔辱→侮辱
120 殺滅→削減
120 削滅→削減
121 苛斂誅求(かけんちゅうきゅう)→苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)
123 カビューア→カピューア〔カプア〕
124 殺減→削減
125 免陣→免除
125 件の僻みと敬意を宥解緩和した→件の僻みと敵意を宥解緩和した
127 主旆(しゅし)→主旆(しゅはい)
127 追訴→訴追
127 そうした先ごろ→そうして先ごろ
127 その勢力は衰運に傾きつつあった→その勢力が衰運に傾きつつあった
129 虚笑《そらわらい》→空笑い
130 この意味が匂わされているからであると、→この意味が匂わされているからである。
131 元老院の聴舎[senate-house]
131 執政官オーピミアスは共和国を→執政官オーピミアスに共和国を
132 ケーアスはいかに勤めても→ケーアスはいかに勧めても 
132 服(した)がわなければ→従わなければ
133 タイビーリアスようの下手人ども→タイビーリアスさまの下手人ども
133 お身体を暴《あら》わす→お身体を暴(さら)す
133 タイビーリアスさまの残っていたもの→タイビーリアスさまのご遺骸
133 しかし今わたくしは→しかしおそらくは
133 何か波に向かって→河か波に向かって
133 ご遺骸を→あなたのご遺骸を
133 徐々と→徐々に
133 末子に→自分の末子に
134 協議しようと緩怠至極→協議しようとは緩怠至極
135 貸る者→貸す者
137○観待→歓待

両グラッカスとエージスおよびクリオミニースとの比較

143 しかし夭折→しかく夭折
143 決断の不定→決断の不足
144○他の家系の王位正当なる継嗣→他の家系の王位の正当なる継嗣
144 王位の継嗣が定まったところで→王位の継嗣が定まるまでは

デモスシニース(デモステネス)

149 ローマ語→ラテン語
150○第七巻→第五巻
154 パイリーアマ→パイリーアス
155○二節(ふたくだり)か三節→二節(ふたくさり)か三節
155○得きたすもの→得来(きた)すもの
156 改刪(かいさく)→改刪(かいさん)
156 起たなかったのでわかる→起たなかったのである
157○ミリー人→ミリ二ー人
157 避くる主義等と→避くる主義等を
158 企て及ぶべからざる雄弁家[an orator impossible to surpass、企及]
159 暗討ち→闇討ち
159 一伍一什(いちぶしじゅう)話した→一伍一什(いちごいちじゅう)を話した
161 背をさすらしめ→胸を擦らしめ(さすらしめ)〔満足させる〕
161 この人、和かにまた温良にあらず→この人、和かならずして温良ならず
161 賞歓→賞歎
163 アイスタータス→アリスタイディーズ
165 行為はなはだ→行為ははなはだ
166 礼遇を与えた→礼遇を与えて
166 ペリシア人→ペリンシア人
167 一万五千の歩兵と二千の歩兵と二千の歩兵と→一万五千の歩兵と二千の騎兵と
168 唱破→喝破
168 門(はし)に奔って→門に奔(はし)って
169 ギリシャ民族いっさい→ギリシャ民族のいっさい
169 防阻→妨阻[opposed and thwarted]
169 兆象[signs]
169 予言したるがのごとく→予言したるがごとく
169 箴文→讖文
169 サーモンド→サーモドン(四ヶ所)
169 咒き→哭き
171○書信によってならぶに→書信によってならびに
171 否問→不問
172 箴をなした→讖をなした
172○デモシニース→デモスシニース
173○それ自身身→それ自身
174 堕了する[melted] 墮しおわること
174 アレキサンダーのもとに兵力をひきいつつあった→ペルシャ王のもとに兵力をひきいつつあった
175 カッサンドフィア人→カッサンドリア人
176 テシフォン→クテシフォン
176 恩顧をあって→恩顧をもって
177 それを手に載せた金の重量→それを手に載せて金の重量
177 どれほど匁がかかるであろう→どれほどの匁(もんめ)になるであろう
177 風邪ではなくて金だった→風邪(かぜ)ではなくて金(かね)だった
178 彼らはハーペラースを市より追放し→民衆はハーペラースを市より追放し
178 雄弁家たちが懐に入れた財宝にたいして→雄弁家たちが懐に入れた財宝のせいで自分たちが
178 重なる者→主なる者
179 敵を乞うた青年→教えを乞うた青年たち
179 破滅に通う者であろう。→破滅に通う路であるとしよう。
180 市民総出で歓迎→市民総出の歓迎
180 天に朝して→天に沖して
181 斎壇→祭壇
181 機を過せず→機を逸せず
181 デメトリア→デメトリアス
182○ネプチュー殿《水神殿》→水神殿(ネプチューンの神殿)
182 勤誘→勧誘
182 おれに感心しないよ→おれは感心しないよ
182 マケドニアの託宣なのだ→マケドニアの託宣なのだな
183 思いがけない最後→思いがけない最期
184 シリーズ女神の空→シリーズ女神の社

シセロー(キケロ)

188 クラス・アッティアス→ツラス・アッティアス
189 出納官→財務官
189 新しい方法を生じた→新しい方法が生じた
190 党派よりさらに→党派の分裂よりさらに
190 暴戻(ぼうるい)→暴戻(ぼうれい)
190 飛び出たために→飛び出すために
191 アスカハン→アスカロン
192 鋒先→鋒(ほこさき)
194 軽度に→極度に[excessively]
195 工人など→工人などが
195 肝要であるとしてあるにかかわらず→肝要であるとしてあるにもかかわらず
195 利用する友人→交際する友人
195 彼の財産は一身の生活費に事かかぬほどのわずかなものであった→彼の財産は一身の生活費に事かかぬとしてもわずかなものであった
195 礼物を受けなかったこと特に彼が、→礼物を受けなかったこと、特に彼が
195 証人を喚問して裁判官らに→証人を喚問して陪審員らに
196 ローマ語→ラテン語
197 保安官→造営官
197 パラダイン丘→パラタイン丘
198 裁決を処理した→裁判を処理した
198 裁判官(プリーター)→陪審員[judges praetorと区別する〕
198 髪を梳(か)き→髪を梳(す)き
200 美をくらって→肉をくらって
201 彼の相役として選ばれるべき者は、善事にも・・・至極重宝なる道具となりうるケーウス・アントーニウスに相違なしと胸算用して→彼は、善事にも・・・至極重宝なる道具となりうる相役のアントーニウスとともに選ばれるに相違なしと胸算用して
204○マニリアスは→マンリアス
204 人間の証拠→人間の証言
206 前官待遇[dignity] (cf. consular dignity 執政官待遇、執政官級)
206○マニリアスは→マンリアスが
206○マニリアスは→マンリアス
207 言理[words]
207 いまは公然たる→いまや公然たる
207○元老院がら→元老院から
208 ローマ語→ラテン語
208 裁判官→陪審員
209 屈強→究竟
209 当路の大官とカティラインとにあてた書翰を託した→当路の大官に充てた書翰とカティラインにあてた書翰を託した
210 自由監禁[free custody、預かりの身になったということ]
212 ヴェストル→ヴェスタ
212 元老院に→元老院にて
212○嫌疑をかくべき→嫌疑を掛くべき
213 この判決にたいして→この意見にたいして
215 勇将偉帥[officers and commanders]
215 毀害[do him hurt]
216 試みること不承知→試みることに不承知
216 この宣誓を民衆は→この宣誓の真実を民衆は
216 他の諸計画を→他の企て[projects]をも
217 レンチュラスと、喋々する→レンチュラスとを喋々する
217 模倣者→崇拝者
218 市の青年の教育と市の名誉→アゼンスの青年の教育とアゼンスの名誉
218 ミューナディアス→ミューナティアス
219 マーカス)クラッサス→マーカス・クラッサス
219 現在二日前→二日前
219 彼の一族→自分の一族
219 何者→何物
219 彼に起こさしめた→自分に起こさしめた
219 いっさい一切万事→一切万事
220 敵視していた→敵対していた
220 ヴァティニアスも食い倒しに来たいというのか→ヴァティニアスもまたわたしと晩餐をともにしたいというのか
222 裁判官→陪審員
222 その問題の返答に→同じ問題の返答に
223○気質の物→気質の者
223 この峻烈な→このような峻烈な
224 縹緻→標致(きりょう)
224○高札して掲示して→高札に掲示して
225○腰元の長屋→腰元の部屋
226 その末の妹→自分の末の妹
226 マーシアス・レックスに嫁した妹ターシア・メテレスセラーの妻となったのでクローディアの両妹→マーシアス・レックスに嫁した妹ターシア、メテレス・セラーの妻となったクローディアの両妹
226 裁判官らは→陪審員らは
228 悪感→悪意
230 飽きれたらば→飽きたらば
230○ルーケーリア→ルーケーニヤ
230○ルーケーニア→ルーケーニヤ
231 まことにわれは→まことに彼は
231 学問を捧げた者から→学問を捧げた者からは
231 彼の轗軻落魄のうちにあって→その轗軻落魄のうちにあって
232 そうしたポンペイ→そうしてポンペイ
232 屍骸となって→屍骸のように
234 裁判官らが→陪審員らが
234 硬(こわ)ばり→強張(こわば)り
235 カッドーシア→カッパドーシア
235 これによって諸市を負担より救うた→それを理由に諸市の義務を免除した
236 自己と賞与→自己と党与
238 歩き廻りながら→歩き廻りながらも
239 屈強の理由→究竟の理由
239 軍の手初め→軍(いくさ)の手初め
240 憂懼(ゆうい)→憂懼(ゆうく)
240 その面目→自分の面目
241 Atamon→Atomon
242 あたわざらしめた官僚へ返り咲かんとする鬱勃たる野心の感情→あたわざらしめた、官僚へ返り咲かんとする鬱勃たる野心の感情
242 自己の像を固定確立した→同時に自己の像をも固定確立した
242 そのように長旅→それほどの長旅
243 それはシアが彼を悪口したところによれば器量好のためであったが、解放奴隷タイローが書いたところテレンによれば→それはテレンシアが彼を悪口したところによれば器量好のためであったが、解放奴隷タイローが書いたところによれば
243 脱るる→逃るる
244 勤説→勧説
245 アントニーの後任者として選ばれた→アントニーの後任者となる予定の
245 約束すべき旨を約束し→帰国すべき旨を約束し
246 在内中→在世中
247○応揚→鷹揚
248 一方の指揮を与え→一軍の指揮権を与え
248 そうしてシーザー自身もまた破滅を怖れ→いっぽうシーザー自身破滅を怖れ
248 いっそうはなはだしく老人でありながらおぞくも→いっそうはなはだしく、老人でありながら、鈍(おぞく)も
249 狂怒に相応する力を持ったときの人間→感情のままにふるまえる権力を持ったときの人間
251 カジティー→カピティー
251 イティージア風→北西季節風
251 棲《と》まって→止まって
251 身動きもしず→身動きもせず
251 みずから責めた→みずからを責めた
251 保民官→軍団長
252 舁(かつ)ぎ下ろさせた→担(かつ)ぎ下ろさせた
253 彼がシセローの→その少年がシセローの

シセロー(キケロ)とデモスシニース(デモステネス)との比較

256 頌徳雄弁家に超え→頌徳雄弁家を超え
257 愛色→哀色
258〇赳赳きる→赳赳たる
258 快喫→満喫[relish]
258 カラス・ダイオピシーズ→カラス、ダイオピシーズ
258 リーオピシニース→リーオスシニース
259 望むことをもって卑劣なり→盗むことをもって卑小なり
260 断言しうるところである→断言しえないところである
260 王よりの贈物→王よりの贈物を
261 神殿もまた彼に頼む→神殿もまた彼の頼む

第8巻

デミートリアス(デメトリウス)

<>08○社会主義→社会正義
10○父が優しかった→彼(デメトリウス)が優しかった
22 政派→政敵
25 市々は独立→市々の独立
28 気傲って[elevated]
30○シシア人→シシアン人〔スキタイ人〕
35 貧客→賓客
36 アンティニーア→マンティニーア
37 フィラス姉妹→フィラスの姉妹
37 アゲーソクリー人→アゲーソクリース
49○カーラレス《ラカアレス》→ラカレス
49 スッシェル→ブッシェル
49 ドラマカス→ドラカマス〔ドラクマ〕
50○カーラレス《ラカアレス》→ラカレス
51 博物館→ムセイオン〔地名〕
58 馳背→背馳
59 侵敗→侵攻
59○彼女の言葉→彼の言葉
60 フィシアン→ビュティア
60 元来彼自身が→しかし元来彼自身が
62 荒々しくスパルタ人は→荒々しく、スパルタ人は
63○国王を受くべき→国王が受くべき
65 交えることができるより→交えることができるよう
65○詛詛→呪詛
65 アレキサンダーのことから→アレキサンダーのころから
67 陰退→隠退
68○失堕→失墜
69 使長→使節
72 恐怖をいだいている、リシマカス→恐怖をいだいているリシマカス
73 雇兵の第一陣→デミートリアスの雇兵の第一陣
74 幄舎(おくしゃ)→幄舎(あくしゃ)
76 彼ののこるものは《彼ののもこるものは》→彼の手に残るものは
76○選延→遷延
77 行途《かうと》→行途(ゆくて)
78 音楽家セノファンタス→音楽家ゼノファンタス
78 撓手(ぎょうしゅ)→櫂手(とうしゅ)[rowers]

アントニー

80○シセローたいしていただいた→シセローたいしていだいた
81○老キューリオン→老キューリオ
82 アリストビラ→アリストビュラス
82 アクリグマ→エクリグマ
83○彼らの刃の錆としよう→彼らを刃の錆としよう
83○臂《しり》→臀(しり)
83 腰広の剣→幅広の剣
84○応揚→鷹揚〔二ヶ所〕
85 権派→権利
86 誣妄→誣罔
87 鎮めがたき領土→鎮めがたき領土慾と
87 これを占領し→ローマを占領し
87 シーザー自身の関するかぎり→シーザー自身に関するかぎり
89○エーシニアスとドラーベラは→エーシニアスとドラーベラとは
90 甘睡→午睡
90○翁娼→翁媼
93 飢るい→饑い(ひだるい)
93○演奏《ロストラ》→演壇
94○忽従→忍従
94 かたつく→かたづける
95 拍して→博して
96○相合した→相合(あいがっ)した
96 二人の兄弟の、うち→二人の兄弟のうち、
97 若輩から、かかる談判を→若輩からのかかる談判を
97 とくと言い聴かしてそれがよかろう→とくと言い聴かしてもらうがよかろう
97 移住地→居住地
98 移住地→居住地
99○奢移→奢侈
99 彼はシーザーを当時斡旋して→彼はシーザーをレピダスに斡旋して
99 蓬々(ぼうぼう)→蓬々(ほうほう)
99 塹濠→塹壕
100 親友、兼酒友→親友兼酒友
101 憎悪という、せめてもの弁護をすら有しない友人の場合において→憎悪というせめてもの弁護、をすら有しない友人の場合において
101 兄弟を彼らに→自分の兄弟を彼らに
101 なんらこの婚嫁→なんらかの婚嫁
105 積富[accumulated wealth]
105○ソフォクリースの都→ソフォクリースの作中の都
106 いでたって《扮装つて》→扮(いでた)って
106 アントニーは彼らの歌の→アントニーを彼らの歌の
107 刻毒(こくどく)[insulting、幸田露伴に使用例がある]
107 会議の席上における彼らの卑屈を唯々諾々ではなく理解納得であるかのごとく見せかけようという→会議の席上で彼らがお追従で言う意見をご機嫌取りではなく本心から言っているかのように見せかけようとする
108 そこで彼はたがいに《互いに》→そこで彼はすぐに[at once]
108 若物→息子
109 嗅《か》い出しの書翰→呼び出しの書翰[to summon]
109 女仙→仙女
110○好惑的→蠱惑的
111 シリアの闖入→シリアに闖入
111 癡銷(ちしょう)〔癡=痴 fooling away〕
111 アンフィソサ→アンフィッサ
111 山海に珍味→山海の珍味
115 リジア《リヂア》→リディア
115 静処《静處》→静虚
115 女のもとを指してくる途中→夫のもとを指してくる途中
115 アントニーの感情を捕えたならばかつまたそうなることは必定であった。―彼女の→アントニーの感情を捕えたならば―かつまたそうなることは必定であった―彼女の
117 繋《もや》い→舫(もや)い
118○励めて→勧めて
119 シーディア→ミーディア〔メディア〕
120 屡次(るいじ)→屡次(るじ)
120 この一つの功業だけに→この一つの功業だけは
121 成功を示した→成功に至った
122 と彼女が言ったのが事実となる→という彼女の言葉が事実となる
122 壮観を目撃したおびただしき軍勢→壮観を目撃した。おびただしき軍勢
122 災殃(まがつみ)→災殃(まがつひ)〔さいおう〕
123 領土を奪ったことがよって→領土を奪ったことによって
124 アリーシャーサ→アレトゥーサ
124 アーシニア→アーミーニア
124○アーダヴァスディース→アータヴァスディース
124 バクトリア以来の→バクトリア以東の
125○冬をさ踰(こ)さんがため→冬を踰(こ)さんがため
125○敵を征服せるより→敵を征服するより
125 後に残してきた。彼の失策→後に残してきた彼の失策
126○アーダヴァスディース→アータヴァスディース
127 シーディア→ミーディア
130 攻撃にさらさるるより→攻撃にさらさぬよう
131 一将にした→一将にして
132○タイタスはたりかねて→タイタスはたまりかねて
132 死んだアントニーは→死んだ。アントニーは
133○潤達→闊達
133 博施[magnificent]
134 天に扛(ささ)げつつ→天に扛(あ)げつつ
135 真剣を勤勉とを→真剣と勤勉とを
136 三色の賜→三市の賜(たまもの)
138 神《しん》落ち気阻《きはば》んで[out of heart、気が弱る] cf.「神(しん)飛び魂(たま)馳する」『小説神髄』等、「気沮む」『鷗外訳即興詩人』
138 支うる者→止(とど)むる者[opposed]
139 効果において→結果において
139 察してかつて、その河に達する→察して、かつてその河に達する
139○快復→恢復
141○後年のアーメーニア→後年アーメーニア
141 エジプト人に移された→エジプト人に伝えられた
143 細目に→細めに
144 もし彼女がこれを奪われたならば→が、もし彼女が彼を奪われたならば
144 鼎のごとく混乱→鼎の沸くがごとく混乱
145○公主にしし→公主〔皇女のこと〕にして
145 名声を毀う→名声を損なう
148 シリアミーオティッド湖→シリア、ミーオティッド湖〔アゾフ海〕
150 タイス→タイティアス
150 衡正→公正
150 衾賓(きんひん)→衆賓(しゅうひん)
151○牌(ふた)→牌(ふだ)
151○ジェミニア→ジェミニアス
152○児小姓→児小姓(ちごこしょう)
153 王信→王侯
156○輸贏(ゆるい)→輸贏(ゆえい)
156○軽験→経験
156○軽験→経験
158 周走[sail round]
159○交戦さきに酣なる→交戦まさに酣なる
160 スパータ人→スパルタ人
162 解放的奴隷→解放奴隷
163○急ぎたてる→急きたてる
163 笠を持って→笞を持って
163 そばに立っていた市民は→そばに立っていた。市民は
165○酒瓶祭→酒瓶祭(もたいまつり)
165 首縊(くびかかり)→首縊(くびくくり)
166○ジュディーマ→ジュディーア
167 防碍→妨碍
168○思いとどまらる→思いとどまらせる
169○豪者→豪奢
169 必要とする物→必要とする事
170○麻苧(まと)→麻苧(まお)
171○双方の艦隊に近づくや→双方の艦隊が近づくや
171○彼女は彼を買った→彼女は彼を売った
172○〔手+嬰〕(さら)っていった→攫っていった
172 現在お身と→「現在お身と
172 彼を手に振(ふ)ける→彼を手に掛(か)ける
172 訓へて→訓えて
173○吩咐を受けて来たまで→吩咐を受けて来るまで
174 血に塗れた剣を示した。→血に塗れた剣を示したからである。
174 姻縁[marriage]
174○倣慢→傲慢
179○おん入り→御入り
180 気遣うのでございます→気遣うからでございます
182 胤[descendant]

アントニーとデミートリアスとの比較

187○幕進→驀進
187 温度→極度
188○同時に二人の妻を娶った→同時に二人の妻を娶って、
189 肉感的欲望をほしいままにすることは→肉感的欲望をほしいままにすることに
190○虚偽の口実を案出した被害にたいして報復せずに→虚偽の口実を案出し、被害にたいする報復ではなく、
190 差等→差異

ダイオン(ディオン)
198 王君ドリス→王后ドリス
204 魂霊→霊魂
216 妹テリーティー→妹アリーティー〔アレテー〕
224 マクリー付近に→アクリー付近に
226 熱望と懇請とに動かされて。→熱望と懇請とに動かされて、
230 不動の節操と大度とは→不動の節操と大度とに
231 援導者→指導者[leaders]
232 攻図→攻囲[siege]
235○当与→党与
242 窮危→窮厄(きゅうやく)[distress]
246 ダイオンにたいして正当であった→ダイオンにたいして公平であった
247 戦争の勝利には、それを争うものがないほどに全たいことはない→戦争の勝利は、それを争うものがなくなるほど完全にはなりえない
252 妻としてでしょうか→夫としてでしょうか
258 成力→勢力



マーカス・ブルータス

262(408) 頴(えい)を通じ→款(かん)を通じ
262(408) 促発→啓発[stirred up]
262(408) 何物からなるならば→何物かがあるならば
263(409) 大義観を滅して→大義親を滅して〔大きな道義のために私情を捨てること〕
268(414) 屈懐→屈譲[yielding]
269(415) 抑譲→礼譲[modesty]
271○   高遇→高邁
271(417) トラベラ→ドラベラ
271○(417) 待ちきたない→待ちきれない
272(418) 不滅→不満
274(420) 人工→人士
275(421) 反人→友人
275(421) この男がゆるされた→この男は、ゆるされた
276(422) 斯種(かくしゅ)の問題→斯種(このしゅ)の問題
277(423) 意に信ぜられなかった→遂に信ぜられなかった[yet could it not be believed]
280(426) 危図→企図[undertaking]
280(426) 法律に遭《あ》って→法律に随って[according to the laws]
283(429) しながらシーザーは→しかしながらシーザーは
286    大赧令→大赦令
290(436) 相続人を定めたものである→相続人と定めたものである
290(436) 生帳面→几帳面
291(437) 王が身を売り物として→我が身を売り物として
292(438) 掟しょう《掟(おきて)せう》→掟せよ[give law]
292(438) 慇懃に迎えられた、→慇懃に迎えられた。
292(438) 私友[private friend]
295(441) 糧に敵に→糧を敵に
296(442) 書をブルータスに送って来たって→書をブルータスに送り、来たって
300(446) 敵抗→叛抗[rise up]
301(447) スシルナ→スミルナ
301(447) 部全→全部
302(448) その後彼は夜に乗じて→その後彼らは夜に乗じて
304(450) ブルータスはクシア人より→ブルータスはリシア人より
304     レーオドータス→シーオドータス〔テオドトス〕
306(452) 匂わせている→云わせている
307○   関却する→閑却する
308    禍神(まがつみ) (454)(まがつかみ)→禍神(まがつひ)
308(455) ブルータス氏。→ブルータス氏、
310(456) セーリス→セーソス〔タソス〕
313    袍《うわぎ》 (456) 袍(ほう)→袍(うわぎ)
318(464) 腹敵→宿敵[enemy]
319(465) 遅遠[long stay]
320(466) 軍客→軍容
322(468) 能事畢無→能事畢矣(のうじおわれり)
324(470) 両較→両陣
324(470) とうていブルータス側の鷲が→とうとうブルータス側の鷲が
325(471) 敵はついに与えずして→敵はついにこらえずして
329○(475) 彼の剣を彼に掴んで→彼の剣を彼と供に掴んで
330(476) シーザーの間居のおりに→シーザーの閑居のおりに
330○(476) かつてシーザーに向かって→かつてシーザーが彼に向かって
331(477) 命を縮むることを優れりとした→命を縮むることを優れりとしせしめた
331(477) 彼女の死状とを吾人に諒解することを→彼女の死状とを諒解することを

ブルータスとダイオンとの比較

335 底上→底止
338○盾を顰めながら→眉を顰めながら

アレータス(アラートス)

345 シシリオン→シシオン
345○後者はエクデーラスにメガロポリスから→後者のエクデーラスはメガロポリスから
347 アールゴス→アーゴス〔アルゴス〕
350○シシオンと都府は→シシオンの都府は
357○籠遇→寵遇
358 海峡→地峡
358 足械→足枷
359○歎楽→歓楽
361 仔什→始終[the thing]
361 躍り込んだ→躍り込んで
361 失案→失策[error]
369 つけ覘(ねら)われていた→つけ狙われていた
371 クレオニーにおいて挙行した→クレオニーにおいてネメアの競技を挙行した
374 同家→国家
375○放肆をこととるに→放肆をこととせるに
375○それをを見に走り出て→それを見に走り出て
377○治癖→治療
378 ピリーアス→ビレアス〔ペイライウス〕
379 宿正→宿志
379 釈政→暴政[tyranny]
379 調達されつつある。その間に→調達されつつある、その間に
382 ティセーゼーナス→ティモーゼーナス[Timoxenus]
382 人民から加えられたる諸条を憤っている[the pique he was alleged to have taken at the people]
384○シシオンを奪われん→シシオンを奪わん
385 不滅を抱いて→不満を抱いて
389○偶然に生じたしるしを→偶然に生じたしるしと
390 アレータスの決算書に載せられはじめた→アレータスの落ち度にされはじめた
391 王者の権力の子となる→アレータスもまた王者の権力の子となる
392 呼んではならぬ。→呼んではならぬ、
394 マケドニア人にたいして示した→スパルタ人にたいして示した
395 アレータスは我が父子をして→アレータスは我が子をして
397 アレータスと自由となり《アレータス自由となり》→アレータスの自由となり
397 フィリップがエビラスに→フィリップはエビラスに
397 アレータスがかしこに→アレータスにかしこに
400 ある小部分に残っていて→ある小部分は残っていて

アータザークシース(アルタクセルクセス)

409○軍量→重量
413 カドシ人部隊の将、アータザークシーズ[Artaxerxes]→カドシ人部隊の将、アータガーシーズ[Artagerses]
413 ゆえにアータザークシーズは→ゆえにアータガーシーズは
414 アータザークシーズの死後→アータガーシーズの死後
415 アータザークシーズが死ぬと→アータガーシーズが死ぬと
418○と思われるとクテシアスに書いている→と思われるとクテシアスは書いている
421 アータザークシーズのように→アータガーシーズのように
422 ミスリデーティスに語ったところを→ミスリデーティスの語ったところを
423 膚肉→腐肉[flesh]
429 書中の一条の願意を→書中に一条の願意を
436○堅帽→竪帽
437○彼女を自由婦人なれば→彼女は自由婦人なれば
438 愛していたが王に→愛していたが故に
439 王節→王笏
439○多数の者の彼らと共謀していたが→多数の者も彼らと共謀していたが
442 アーペーティースを計画に語らい→アーペーティースと計画を語らい

ガルバー

446 卑吝〔ひりん〕→鄙吝
453○彼にニムフィディアスを母として→彼はニムフィディアを母として
453○推んだ→堆んだ〔つんだ〕
456 貧婪→貪婪
458 リビアの一族を→リビアの一子〔ガルバ〕を
462○シオッドは→へシオッド〔ヘシオドス〕は
464○貪ばった→貪ぼった
467 その隙には→その際には
469 彼をわれわれに選ぼう→彼をわれわれは選ぼう
472 ガルバーの殺害まで→ガルバーの殺害までの間は
472 継承者選定の日まで数えて六日目→継承者選定の日から数えて六日目
478 選ぶにたりるにすぎなかった→選ぶに足りるに過ぎなかった

オーソー(オットー)

ライジェリナス→ティジュリナス
481 彼は、民衆にたいして→オーソーは民衆にたいして
483 パンノニカン→パンノニアン
484 キャピトルにある。戦車→キャピトルにある戦車
484○手綱に握る力→手綱を握る力
499○その一つ下に置き→その一つを下に置き
500○至勢→至誠

訂正の基準は巻によって必ずしも同一ではなく、大きな欠点の訂正に止まった巻と、読みやすや意味の正しさにまで踏み込んで訂正した巻がある。

誤字脱字に気づいた方、漢字の正誤が分る方、是非教えて下さい。

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