Chromebook購入記

Chromebook購入記



 アンドロイド用のテキストエディタアプリのJota+がChromebookでも使えるらしいということで、Chromebookを買ってみた。

 ギリシア文学の翻訳にタブレットを使うのに疲れてきて、キーボードで入力してみたくなったという理由もあった。外付け英語キーボードのいいものを持っているのでそれをつないで使いたいとも思っていた。

 しかし、Chromebookというものはなかなかの難物であった。

 購入したのはASUS Chromebook CX1CX1500 (15.6インチ/日本語キーボード/Celeron N4500/4GB・64GB)である。

 まず、英語キーボードの接続でつまずいた。ほかのWindows用の英語キーボードはChromebookに繫いでも使えるのだが、東プレのRealforce87だけはChromebookにつないでも認識されないのだ。その後、Chromebookの設定から英語キーボードをいろいろ選択して、英語インターナショナルPCなどにしたら使えることがわかったが、次に使おうとすると使えなかったりすることもわかった(のちにUSBハブを介してつなぐと認識されることがわかった)。

 次に、タブレットで使っている辞書アプリEbpocketの導入でつまずいた。Chromebookに挿したSDカードに保存している辞書をEbpocketが認識しないのだ。そもそもSDカード自体を認識しない。いろいろ調べてみると、EbpocketのキャッシュをクリアしてからChromebookを再起動すると認識することが分かったが、辞書を選んで設定しても検索ができないのである。そこでChromebook本体に辞書をコピーする必要があることがわかった。それなら検索できる。

 次にJota+を使おうとしてつまずいた。内蔵ディスクのファイルの保存場所としてDownloadフォルダが選べないのだ。しかし、Jota+自身のファイルの入出力画面を使うようにJota+を設定すると、本体のどこかには保存できるし、Dropboxも使えることがわかった。ChromebookについてくるQuickEditではDropboxを直接読み書きできないので、まともに使えるのはどうやらJota+だけらしい。そもそもQuickEditでは保存したりする度にいちいちCM画面が出てくるのが面倒だ。

 次に言語入力のキーボードの設定でつまずいた。英語キーボードを使うときは日本語(US)を使えばよいが、ギリシア語のキーボードも使いたいので設定しても、そのキーボードではコピーペーストなどのショートカットが使えない。英語か日本語にもどしてからやればよいのだが、それを忘れてたびたび失敗するのである。

 また、ChromeOSにあるクリップボード機能(検索キー◎を押しながらVを押すと過去に遡って5つまでペーストできる)は、辞書アプリEbpocketのクリップボード検索機能と同時に使うとうまく機能しない。

 そこで、Ebpocketと両立できる強力なクリップボード機能のあるGboard(日本語もギリシア語も入力できる。言語の切り替えはChromebookでもshift + space バーである )を思い出してインストールしたのだが、設定画面にGboardが出てこない。調べると、そのためには、タブレットモードにすればよいと書いてあったが、それはスクリーンを180度以上回転できる機種でしか出来ない。しかし、購入したのはクラムシェルタイプといってそれができない機種である。

 そこでまた調べると、chrome://flags を使うやり方があることが分かった。この文字列をGoogleChromeのアドレスに打ち込んで出てくる画面で、virtual keyboard を検索してenableにするとよいらしいのである。そうしたら設定画面にGboardが出てきて、それを選択するとGboardが使えるようになった。

 ところが、ここでもまた障害が現れた。Gboardで入力しようとすると、元の日本語入力の画面キーボードがスクリーン上半分に出てきて占領してしまうのだ(ユーザー補助機能の画面キーボードをオフにするとこの現象はなくなった)。そこでさらに調べると、GboardはAndroidアプリでは使えるが、ChromeOSベースのアプリ、つまりChromeブラウザ上では使えないというのだ。

 また、元のキーボード入力の選択肢をどれか設定画面から削除するとGboardが選択できなくなる。

 したがって、Chromebookの日本語入力にGboardを使えるのはAndroidアプリを使うときだけで、Chrome系のアプリを使うときは元からある日本語入力を使うようにしなければならないのだ。

 AndroidタブレットのユーザーがGboardを利用することでChromebookを便利に使うには、Androidアプリを主に使うことにして、ブラウザもChromeブラウザ以外のもの使うようにするしかないのである。

 以上のようにして、Jota+でEbpocketを使いながらGboardで日本語とギリシア語を入力できるようになった。しかし、その際にWebの類語辞典を参考にしたい。すると、Jota+とEbpocketのほかにWebブラウザ(Opera)の三つを立ち上げて作業することになる。ここでChromebookのメモリが足りなくなって、アプリの切り替えに苦労することがわかった。

 Androidタブレットでも古いOSのものはメモリが3ギガあれば、三つのアプリを切り替えながら作業できたが、新しいOSだとメモリが足りなくなるので、6ギガは必要なのである。Chromebookでも同じで、この機種の4ギガでは足りないのだ。

 しかし、Chromebookは子供の学習用という用途を考えてか、裏蓋が開かない構造になっているので、メモリの基盤を自分で買って差し替えたりすることは出来ない。そこで最初からメモリが8ギガある機種を買い増すことにした。それが、ASUS Chromebook C425TA(14インチ/74キー英語キーボード/ Core m3-8100Y/8GB・64GB)である。

 この機種にもタブレットモードはないが、上記のやり方でGboardが使えるようになった。いっぽう、この機種ではJota+のデフォルトフォルダにDownloadフォルダが選べるし、東プレの英語キーボードもすんなり認識したのである。ChromebookのOSは機種によって動きがまちまちなのであろう。

2022年05月09日

Tomokazu Hanafusa  メール

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